活動レポート

滋賀、明石、西宮、京都を視察してきました

2018年4月25日

4月23、24、25日、滋賀・明石・西宮・京都市を共産党議員団として、視察してきました。

180423-「近江学園」のギャラリーで23日は、滋賀県立近江学園(知的障がい者施設)の視察・見学でした。近江学園は、昭和21年、糸賀一雄氏たちによって創設され、昭和23年「児童福祉法」の施行に伴い、県立近江学園となりました。

「この子らを世の光に」と人々に語りかけた糸賀一雄氏は、池田太郎、田村一二氏らとともに、知的障がい児・者の福祉に力をそそぎました。昭和46年、現在の湖南市に移転しました。

現在も先人の意思を引き継ぎながら、この学園を障がいのある子どもたちの自立の場として、輝く未来へつながる実践をめざしています。いま、時代のニーズに応じて、重度の方が入居する寮、男子寮、女子寮など多数の施設がこの敷地に作られています。

現在の近江学園の現状は、定員100名、入所者は現在78名で18歳以上になる人も在籍しています。いま、空いている部屋はレスパイトサービスとして活用され、こちらも好評だそうです。

180423-近江学園生たちの作品生活支援・日中支援、間接的支援で学園の組織ができていて、日中支援では、木工科・窯業科はその特性を生かし、様々な作品を作り出しています。その作品は広く外国でも展示がされ、高い評価を受けているそうです。

すごく手の込んだ作品が多く、驚かされました。それらの作品は、ギャラリー「こかげ」に展示され、販売もされています。自然に恵まれ、ゆったりとした時間が流れているように感じました。。(上の2枚の写真)

施設そのものは老朽化が進行していて、2020年に改築の予定がされているそうです。そのとき、もしかしたら県営から民営になる話がでてくるかもしれない、しかし、この施設は障がいを持つ方の最後のセーフティネットとして県立であり続けてほしい、と園長さんは話していました。

180424-明石市市役所で説明を受けましたその日のうちに明石市に移動し、翌日は、明石市役所で「子育て支援のまちづくり」の説明を受けました。

明石市は、平成25年以降人口が5年連続で増加しています。特に子育て世代の転入が増加しているそうです。それを支えているのが、明石市の子育て支援策の豊かさです。

医療費が中3まで親の収入に関係なく無料化。当初はコンビニ受診が増えるかと懸念していたそうですが、実際は早期受診で適切な医療が受けられることが、重症化を防ぎ、子育ての安心につながっていると職員の方は自負していました。

保育料についても第2子以降の児童は第1子の年齢や保護者の所得にかかわらず、無料です。

保育料無料化施策も子育て世帯への負担軽減や支援策として行うもので、低所得者に対する貧困対策として実施しているのではないこと、また、対象とする就学前児童には所得はなく、保護者の所得で線引きするのは妥当ではありませんと、きっぱり。

保育園の受け入れ枠も2年間で2,000人拡大、県内では2年連続最大増といいます。中学校給食も今年4月から全校で実施されました。小学校1年生は1クラス30人以下学級です。

休みの日には市内で楽しくと、公共施設の入場料も無料です。身近なところに公園がたくさんあります。「近隣の都市と比較したらやっぱり明石がいちばんでした」と、他都市からの子育て世帯の転入を全面的にアピールしています。

職員さんは、「働くのは大阪か神戸に行ってもらい、明石は家族とともに過ごす街。これでよいと思っています」と。

子育て支援は徹底していました。その財源として、職員の1割削減(2,000人)、給与も一律4%カットし、公共事業の削減をしたそうです。職員や給与の削減は議論の余地があるかもしれません。

180424-西宮市市役所で説明を受けました午後から西宮市に移動し、西宮市役所で「教育環境保全のための住宅開発規制の指導要綱」の説明を受けました

西宮市では市内で、共同住宅等の住宅開発に伴い、一部の学校で教室不足が生じるなど、教育施設・設備や学校規模の過大化などが深刻な状況になっているとして、文教住宅都市として良好な教育環境を守るため、児童・生徒の受け入れが困難又は困難となることが予測される学校区を公表するとともに、受け入れが困難な学校区において一定規模以上の戸数を有する共同住宅等の宅地開発に対して、延期や中止、計画の変更などを求める指導要綱を定めています。

41の小学校区ごとに、「受け入れ困難地区」「準受け入れ困難地区」「特別監視地区」「監視地区」「予測地区」と分け、年2回見直し協議を行うそうです。議会のなかでは、住宅開発を抑制すべきではない」「財産権の侵害にならないか」などの意見もでているそうです。

西宮市では、平成19年度、商業地域を含めて40メートルの高度規制を行ったといいます。同時に景観条例も力を発揮されているようです。

その後、日本共産党西宮市議団と懇談を行いました。共産党市議団は、要綱では効力が薄く、条例化すべきと言っているそうですが。

180425-京都市障害者スポ―ツセンターの前でその後、京都市へ移動しました。
3日目は京都市左京区役所で「認知症にやさしいまちづくり」の説明を受けました。左京区は人口16万人で高齢化率は27.6%とかなり高い高齢化率です。

どんな取り組みをされているか、「高齢者にやさしい店」約278店舗が登録しています。「認知症サポーター養成講座」を実施し、受講後、申請によって登録します。登録店のなかから、認知症などの高齢者の見守りの拠点や居場所として位置づけられるお店を育成するためのスキルアップ講座や、各店舗の活動共有を行うワークショップを開催しています。

左京SOSネットワーク部会での取り組みは、市内の公共交通機関も参画し、認知症高齢者行方不明発見、声掛け訓練を実施しているそうです。

認知症高齢者の徘徊は行先不明ということばに置き換えてきました。認知症高齢者になっても、外に出たいという目的をもっているが、途中でわからなくなってしまうことが多くなり、とまどい、パニックになる方がいるのです。

公共交通機関の職員は認知症高齢者になる人も仕立てて、ロールプレイの訓練もしてきたそうです。地域包括支援センターの松本センター長さんの大活躍ぶりがわかりました。

180425-京都市障がい者スポーツセンターの体育館次に京都市障害者スポーツセンターに伺いました。 造ってから35年近く経ちますが、劣化を感じさせません。木材がふんだんに使われ、何しろきれいです。バレーボールが2面できる体育館、25メートルの温水プール、トレーニングルーム、重度体育室、お茶室もある和室など、全部できた当初から磁気ループが設置されています。

トイレのすばらしさに感激。躄(いざ)っても利用できるトイレ、車いす用も利き腕が右、左とあるので、それぞれに対応できるトイレが作られています。そのほかに多目的トイレ、普通トイレが完備されています。

180425-京都市障害者スポーツセンターのトイレは感動でした!トイレの面積がゆったりしていること、整備のとき、ヨーロッパの障がい者施設をつぶさに学んできた方の意見が活かされて、このようなトイレになったそうです。

卓球をしている部屋を見せていただきました。みなさん、とても上手で、おどろきました。障がいはあるものの、機敏な動作で、球を打ち込む姿は感動的でした。

指定管理の施設ですが、障がい者の方は介添えの家族含めて利用料は無料です。普通の方がこの施設を使えるのは、障がい者の方の利用が少ないとき、夜間などで、その場合は有料です。

川崎市にもこのような障がい者専用のスポーツセンターがあれば、障がいをもつ方々がどんなに日常的にスポーツを楽しくできるでしょうか。京都のセンター長さんから、「かわさきでもぜひ、専用スポーツセンターができますように」とエールを送っていただきました。

今回の視察もたいへん有意義なものでした。夕方帰宅しました。