1月26日、川崎市川崎区社会福祉協議会が主催したこの「つどい」では、講演とパネルディスカッションが行われ、参加しました。私の地元、「ひらま子ども食堂」代表の山本芙佐子さんもパネリストとして出席されました。
講演1は、「子どもを取り巻く現状について」として、国学院大学等の講師・石井栄子氏が、子どもの貧困率の推移や子どもが健全に育つ条件など、話されました。
講演2は、東京大田区で「子ども食堂・気まぐれ八百屋だんだん」の店主・近藤博子氏でした。私は、その前の用事が長引き、講演は途中からしか聴けませんでしたが、感動的なお話しでした。
はじめ、「気まぐれ八百屋 だんだん」を経営していた近藤さん。店をリフォームして食事処を作りました、その後、娘さんの学習支援から「ワンコイン寺小屋教室」を開始しました。その後、「みちくさ寺子屋」も開設、そして大人の学びなおしの場も開設されました。
そんななか、学校に通う子どものケースのなかで、精神的な病を抱えた母親、家庭での食事はバナナ1本、親と面会することも困難などの状況をみて、温かいご飯と具たくさんの味噌汁をみんなで食べられる場所を作ろう! と、2012年、子ども食堂が開設されました。
現在30から40人が利用されているそうです。当初は子どもから100円をもらっていましたが、昨年4月からワンコインにしたといいます。ワンコインだからいくらでもよい、50円、外国のコイン、ゲームのコイン、5円、10円なんでもワンコインなら大丈夫だそうです。
近藤さんは、「安心できる場、第2の我が家、おばあちゃんちみたいな、文化の伝承…ここはみんなのほっとできる場でありたい、こんな思いで子ども食堂をやっています」とてもすてきなお話でした。
パネルディスカッションでは3人のパネリストが、体験を報告しました。横浜西区の子ども居場所づくり検討会の代表は、「孤立をふせぐ地域づくり」でした。家族以外の「身近な大人が必要」と子ども食堂をつくることに。子ども、父母などの「おいしいよ」との声に励まされ、地域のさまざまな支援に支えられて、いずれは常設の場所で居場所をつくりたいそうです。
「ひらまこども食堂」は個人宅でやっています。始めるまで、どのように子どもに知ってもらうか? 学校、子ども文化センター、町会、民生委員、近隣商店街にも声をかけ、ポスターを貼ってもらっています。
スタップのみなさんは料理上手。8人ほどの子どもが来ています。食事が終わったらみんなでゲームなどでたのしみます。代表の山本さんは、「この場所は幸せを分かち合う場所」といいます。気負わずに自然体でと、しなやかです。
「たじまの共生食堂(てんとう虫ハウス)」、ここはたじま家庭支援センター内にあります。寺子屋などで子ども達から話を聞くと、父子・母子家庭が多い。中には孤食の子どもやカップ麺、スナック菓子で食事を済ませる子どももいて、安心の場所を含めた食事の提供はできないかと考え、試行的にやってみた。そして月に1回の子ども食堂オープンとなりました。
全国いろいろな場所で、いろいろな形態ですすめられています。