活動レポート

沖縄県・那覇市の視察に行ってきました

2018年1月23日

1月22日~23日、共産党川崎市議団として、沖縄県・那覇市の視察に行ってきました。

那覇市ではLGBT宣言、パートナーシップ制度、沖縄県庁では沖縄県の子どもの貧困対策、那覇港国際コンテナターミナルの現地視察、その後、普天間基地及び普天間第2小学校・緑ヶ丘保育園の周辺を那覇空港への移動の途中に視察しました。

180122-フレンドリーホテルのフロントのレインボーシーサー朝、羽田空港から一路那覇空港へ。那覇市役所内の食堂で昼食をとり(私は沖縄そばをいただきました)、市役所で「LGBT宣言、パートナーシップ制度」の取り組みを行政から伺いました。

那覇市では、平成8年以降、「なは女性センター」で市民向けのセクシュアリティに関する講座を開催してきてたそうです。

性的マイノリティに関する問題を人権問題として捉え、「宣言」という形でより多くの市民に知ってもらうために、「性の多様性を尊重する都市・那覇」宣言を発表したのです。

その後、レインボー交流会、相談窓口、市民への普及啓発・広報活動などの取り組みを伺いました。平成27年度からは、市職員への研修にも取り組み、「レインボーなは」という小冊子を作成し、市内の小中学校へ配布したそうです。

パートナーシップ登録制度も実施し、市長が両者をパートナーシップの関係にあると認めた場合に、登録を行い「那覇市パートナーシップ登録証明書」を交付しています。現在18組の方々が登録したといい、この登録数はかなり多いと話します。

「レインボーなは」という小冊子は、たいへんわかりやすく編集されており、性の多様性を正しく理解するうえで、多くの人に普及したいものでした。

夕方、九州・沖縄初のLGBTフレンドリーホテルで、総支配人からこのホテルの特徴など伺いました。ジェンダーフリートイレの設置、レインボーフラッグが掲示され、レインボーシーサーまでフロントで出迎えてくれました(上の写真)。この日の宿泊場所はもちろんこのホテルでした。

180123-県庁でレクチャーを受けました翌朝は県庁に行き、「沖縄県の子どもの貧困対策」を行政からレクチャーを受けました。沖縄県の子ども未来政策課のエネルギッシュな課長さんが、2時間近く説明してくださいました。

沖縄県では、翁長雄志知事誕生以来、まさに本気の子どもの貧困対策が進められています。

2016年、6人に1人が経済的貧困に陥っているという状況のなか、沖縄県は全国に先駆けてその実態調査を行いました。そこで判明したのは3人に1人が貧困状態という厳しい現実だったのです。

長い間、米軍の支配下に置かれ、厳しい経済雇用情勢が家計を圧迫します。1人あたりの県民所得は全国最下位という状況でした。実態調査をやると、たくさんのことが改めてわかってきました。

就学援助を利用していますか、との設問にたいして、利用していないは約80%、わからないと回答した方も4%ほどいるのです。調査では「食糧・食料・衣類を買えなかった経験」で半数の児童・生徒が経験しています。

電気・電話料金などの滞納の経験があるというのは、ほぼ10%から15%前後ということでした。これらの調査結果から2016年度に「沖縄県子どもの貧困対策計画」を策定し、「子ども生活福祉部 子ども未来政策課」を設け、現在12名体制で、この計画に取り組んでいますが、うち、県教育委員会の併任職員を2名配置していますが、ここがポイントと話します。

小中学校では就学援助の充実に取り組みました。取得基準は市町村で異なりますが、生活保護の1.1倍から1.3倍です。

制度を周知するために、テレビコマーシャルで就学援助をアピールしました。 「就学援助を受けることは、子どもの権利です」と呼びかけます。

子どもの居場所づくり、これも半端ではありません。事業概要は「地域の実情に応じて、食事の提供や共同での調理、生活指導、学習支援を行う。地域の実情に応じて、放課後から深夜まで開所することも想定。居場所を必要とするすべての子どもを対象にする」です。

居場所には、子どもの貧困対策支援員も105人配置されています。子どもの居場所は127ヶ所になりました。ほぼ毎日実施しているところは38ヶ所ありました。夜7時以降開所している居場所は49ヶ所です。

居場所に関するアンケート調査の自由記述欄のことばは、感動的でした。「いままで言えなかったことが支援員さんと出会ってから、何もかも親や支援員さんに言えるようになって、不登校で、気持ちの不安定が体にもでたけれど、今は登校もできるし、体もじょじょに前と同じになりました」と。

高校内にも居場所をつくり、職員2名体制で取り組み、中途退学者を劇的に改善できたといいます。

課長さんは、「子どもの貧困問題をいち早く、しかも積極的・具体的対策を提起し頑張ってきたのは、日本共産党の議員の方々です」とも話してくださいました。その後、共産党県議団で、西銘純恵県議から、具体的な取り組みのお話しを伺いました。180123-那覇港のガントリークレーン

昼食後、バスに乗って、那覇港国際コンテナターミナルへの視察です。210,000平方mの敷地です。4機のガントリークレーンが設置され、岸壁の延長は300mメートルが2つです。水深は14mと15mです。

沖縄県内重要港湾6港の公共貨物のうち、那覇港が占める割合は内国貿易約6割、外国貿易が9割とのことでした。外貿コンテナの総扱い量は我が国16位ということです。内貿コンテナ取扱量は我が国第3位だそうです。

ここでは、総合物流センターの整備が進められていました。外国からの材料をここで加工し、付加価値をつけた商品として売り出すそうです。那覇港には4つの埠頭があり、2つの埠頭では今後埋め立て工事も始められるとのことでした。

ここでの視察を終了し空港に向かう途中、普天間基地、及び米軍ヘリから窓枠や部品の落下事故があった普天間第2小学校と緑ヶ丘保育園の周辺をみました。この日も小学校のまわりすれすれを旋回するように、米軍軍用機がすさまじい轟音とともに飛び立っていきました。いまも校庭は封鎖状態で、下校時親御さんが迎えにくる自動車で混み合っていました。異常な光景でした。

その後、那覇空港へ行きましたが、前日関東地方に降った大雪のために羽田空港が混み合っている影響とのことで飛行機の出発が大幅に遅れ、11時すぎにようやく帰宅することができました。