活動レポート

北海道の札幌市、帯広市、伊達市を視察しました(その3)

2017年7月5日

7月5日の視察は、伊達市内の障がい者施設、北海道社会福事業団「太陽の園」でレクチャーを受け、見学をしました。

170705-高齢障がい者グループホームのすてきなリビングルーム「太陽の園」は、昭和43年に開設され、当初は児童施設300名、更生施設40名、授産施設60名で、総定員数は400名でした。その後、成人施設300名、児童施設は100名と変更し、さらにその後、児童施設を減らしてきましたが、同時に入所から積極的に地域生活移行を進めてきました。

現在「太陽の園」は、「施設を出て町に暮らす」を基本理念とした積極的地域生活移行を展開。「一生涯にわたる支援」を目標とした地域生活支援の基盤整備を行っています。

今、「太陽の園」から伊達市の地域生活者は588人で、「だて地域生活支援センター」、「伊達コスモス21」、「伊達市手をつなぐ育成会」が中心になって地域ぐるみでの支援を展開し、一般企業への就労は58事業所で183名、福祉的就労で9事業所296名、失業・主婦を含む無職51名、通勤寮30名、グループホーム387名、単身アパート50名、結婚生活者21名、家族同居者が94名、社員寮などに5名という形で生活を営んでいるそうです。

170705-高齢障害者のグループホームのバスルーム伊達市内には、なんと66ものグループホームが設置されています。障がいをもつ方の大半は、年金と工賃と若干の家賃補助でグループホームで生活しており、それでやっていけると話します。生活保護を受けている方は、ほとんどいないというのです。

広い「太陽の園」の敷地、ここは山の中腹に位置します。敷地からは伊達市内が一望でき、みどりのなかに施設が配置されています。敷地内には牛舎、鶏舎もあり、それぞれのびのびと飼育されている様子も見学させていただきました。

その後、市役所でレクチャーを受け、社会福祉法人「伊達コスモス21」が運営するグループホーム「野ぶどう」と高齢の障がい者が暮らす「麦わらぼうし」を訪問しました。

「野ぶどう」は300坪の土地に木造新築・一部2階建で、9名が暮らしています。すぐ横に小川が流れ、車いすで小川まで入ることができ、車いす探検隊を結成し活動しているというのです。

多目的トイレには、となりにシャワー室があり、衣類の着脱台が折り畳み式で設置され、汚れは外に出さない、ここで完結する仕組みができています。居室は10畳にクローゼットと車いす対応のシャワー付き洗面台が付帯されています。

ここではお風呂は個別に、一回、一回お湯は取り替えます。足ふきタオルや脱衣かごはすべて個人の所有物を使い、決して共有はしていません。

そのとなりにつくられている高齢障がい者に特化した「麦わらぼうし」を訪問。ここには7名が暮らしています。ゲストルームが設置され、何日でもここに泊まり、最後の看取りまでできるようになっています。

リビングダイニングのそれは素敵なこと、天井は高く、ペレットストーブの炎が見え、心が和むそうです。

一人ひとりの個が大切にされているグループホーム、高齢になっても、障がいが重くてもグループホームで十分暮していけます、と施設長さんは胸を張りました。

正直、私にとっては夢のような世界でした。残念ながら当事者の方にはお目にかかれませんでした。

最後は、駆け足になってしまいました。電車に乗り遅れたら大変なことになると伊達紋別駅に駆けつけましたが、電車が30分ほど遅れ、新千歳空港では、ちょっとあわててしまい、飛行機にやっと間に合いました。