活動レポート

大阪・岡山・神戸を視察してきました

2017年4月18日

4月17、18日、共産党川崎市議団として、大阪・岡山・神戸に子育て・教育・性的マイノリティー・大規模開発に関する視察をしてきました。

170417-淀川区役所で朝早く新横浜から新幹線で、初めに大阪市に向いました。到着後すぐに大阪市役所へ。大阪市の中学校給食・デリバリーから学校調理方式(自校・親子)に移行している状況のレクチャーを受けました。

大阪市では平成21年の橋下徹市長(当時)の時代に弁当箱によるデリバリー方式により家庭弁当との選択制で実施していましたが、その後のアンケート調査などにより、全員喫食で平成28年度に段階的実施しました。

ところがデリバリー方式については、おかずの冷たさが問題になり、喫食率が大幅に下がり、小学校との親子方式や自校調理方式による給食実施を保護者も希望していることから、親子方式や自校調理方式を組み合わせた「学校調理方式」へと移行していくこととしたそうです。

小学校の調理室を大きく改造すると給食センターになり、工場給食扱いになるのでそれはできないということで、小学校2校で1中学校へ配送できるところはそれで実施し、それでもできない場合は中学校に給食室をつくるしかない、として取り組み始めました。

大阪市はほとんどが住宅区域で、そもそもセンター給食を実施するような工場区域もなかったといいます。この方式に取り組み、温かい給食が提供でき、アレルギー対応も可能になり、生徒の喫食率も向上していると話されました。

ただし、大阪に農家は少なく、給食の地産地消にはまったく取り組まれないと言っていたのは残念でした。

その後、今年秋から実施予定のこども医療費助成を18歳まで拡充する取組みを伺いました。自己負担は一医療機関ごとに、通院1日当たり500円以内で月2日を限度として月あたり2,500円の上限額があります。

大阪市役所の食堂で昼食を済ませ、淀川区役所に向かいました(一番上の写真)。淀川区役所で担当者から「行政機関が行うLGBT支援とはなにか?」のレクチャーを受けました。

平成24年に着任した公募の当時の区長が、当時の大阪神戸アメリカ総領事と出会い、総領事のリネハン氏が、自分がゲイであることを公表し、あらゆる場面でLGBTについての理解を求めていたこと、前区長はLGBTについては理解不足の一人であったそうですが、LGBTは性的嗜好・病気・変態であるとの偏見が差別、引きこもり、若年層の自殺の多さと負の連鎖ができていると気づき、LGBTは人権問題、そしてその人権を守るのは行政の役割と、トークセッションを開いたのが平成25年でした。

当事者含めて意見交換を行い、「LGBT支援宣言」(職員人権研修を行います・正しい情報を発信します・活動を支援します・相談、声を聴きます)を区長が行いました。これについて、内外から大きな反響が寄せられたそうです。

そして、その年から本格実施に取り組みました。電話相談窓口・コミュニティースペースの設置、職員・市民向け啓発事業、教職員用ハンドブックの作成、職員による出前講座などです。

その後、区役所では区役所内で働きやすい職場を目指して職員LGBT相談窓口を設け、LGBTの理解者(アライ)である職員の証として、全職員の名札にレインボー夢ちゃんを標記しました。

◎ 庁舎前や区長室にレインボーフラッグ
◎ 多目的トイレ「だれでもご利用」表示
◎ 「多様な方々がいきいきと暮らせるまち淀川区」の懸垂幕を掲出
などを行っています。担当者が熱意をもって取り組んでいることが印象的でした。

その後、なんもり法律事務所に出向きました。同性のパートナーと結婚し、夫夫で法律事務所を開いている南和行弁護士とお会いし、7月9日(日)午後、総合自治会館で共産党川崎市議団主催で開催する講演の要請を行ってきました。そして岡山に移動し、この日の視察は終了しました。

明けて18日、岡山市役所に行き、担当者からLGBT支援事業のレクチャーを受けました。

岡山市では、市民協働推進ニーズ調査事業として協働団体・性的マイノリティの自助グループ「プラウド岡山」に依頼し、性的マイノリティ当事者を対象とした学校生活に関するアンケート調査報告書を作成、それをもとに市教委指導課が教職員の正しい理解に向けて活用するように通知。今年は養護教諭向け研修会を実施し、校内で講師となって伝達研修を行い、すべての教職員が正しい理解を得るようにしていく、とのことでした。

岡山市職員についても「性の多様性について理解を深めるために研修」を行い、岡山大学大学院の中塚幹也教授を講師に、さらに啓発資料も作成したそうです。 新規採用職員研修もこの資料をもとに行っているということです。

岡山市では、議会として「多様性のある社会実現特別委員会」が設置され、2年間で7回開催し、沖縄県那覇市への視察も行い、共通認識をもち、全員一致で提言を5月中旬にも出す方向で準備をしていることを共産党議員団との懇談でうかがいました。

この特別委員会の設置を提案したのは自民党の男性議員だったこと、特別委員会委員長には共産党の竹永光恵議員が選ばれ、大奮闘されたそうです。

170418-神戸市医療産業都市構想の視察その後、神戸市のポートアイランドへ移動。昼食は移動電車内でとりました。私たち議員団の視察は、移動する時間ももったいないと、移動中の車内昼食が多いのです。この日もそうでした。

神戸医療産業都市構想について、レクチャーを受け、施設見学も行いました。 ポートアイランドに立地する医療産業都市はすぐそばに神戸空港があり、そのから高速船で30分で関西国際空港に到着します。

ここに高度医療技術の研究・開発拠点を整備し、医療関連産業を集積するというものです。基礎研究から臨床応用および産業化までの一体的な仕組みづくりをすすめ、それによって雇用の確保と神戸経済の活性化、市民福祉の向上、国際貢献をすすめようとしています。

以前、進出企業は500社ないと採算はとれないと話していましたが、2016年度で進出企業は336社、雇用者数は8,100人です。

神戸市からの補助金は年数千万円と話していましたが、この事業が始まってすでに20年近くです。この間、どれだけの補助金が投入されてきたか、研究開発というのは、そう簡単に結論が出るものではありません。成果につながらないものも出てくるのは当然です。大学機関やさまざまな医療機関もポートアイランドに集約されてきています。

170418-神戸港コンテナターミナル今回の最後の視察は阪神港国際コンテナ戦略港湾でした。私たちは商船三井が連続3バースを一体運営する日本唯一のターミナルを視察しました。全長は1,050メートル、水深16メートルです。

神戸港の取扱量は横浜を抜いて現在東京港に続く全国第2位だそうです。 大型船が3隻同時に着岸でき、船の甲板上横に22列積むことができる大型コンテナ船にも対応する大型ガントリークレーン5基を含む7基が稼動しています。

170418-神戸港コンテナターミナルの荷役蔵置場所も充分確保し、最新のトランスファークレーンをはじめとする多数の荷役機器を投入し、すべてコンピューター管理で事業がすすめられていました。神戸国際コンテナターミナルを見れば見るほど、川崎のコンテナターミナルがほんとうに“かわいらしく”みえるようでした。

時間の関係もあり、最後は急ぎ足の視察になりましたが、新神戸18時過ぎの新幹線に乗り、川崎へ帰りました。