活動レポート

「民主市政をつくる会」主催の臨海部大規模開発現場視察に参加しました

2017年4月6日

4月6日、「民主市政をつくる会」が臨海部大規模開発現場の視察を実施し、私も参加しました。川崎市役所前から朝出発しました。千鳥町にある川崎市船待合所に到着、その後港湾局の遊覧船「あおぞら」に乗り、臨海部運河を視察しました。

170406-乗った川崎市の船この日は風が強く、遊覧船が大きく揺れることが予想されましたが、約1時間の乗船は東扇島防波堤の外に出ると、さらに大きく揺れ、波しぶきが船の窓ガラスに大きくかかりました。港湾局の課長さんが、揺れが続く中でもずっと丁寧に説明をしてくださいました。

総事業費540億円の臨海道路東扇島水江町線の橋脚部分の工事がすでに着工されていました。川崎港コンテナターミナルには小型船が1隻泊まっているだけでした。

170406-ガントリークレーンと船の来ない港ただし、陸揚げされたコンテナの量は以前より増えたように思いました。海からみてコンテナターミナルの堀込部を挟んで右側の岸壁には1隻の船もありませんでした。

船は羽田空港D滑走路の近くまで運行され、浮島の廃棄物埋め立て地2期地区をまわり東京湾に出て、船は大揺れの中進み、東扇島東公園の近くを航海し、千鳥町の船着き場に戻りました。案内してくださった課長は、「こんなに揺れた船に乗ったのは初めてです」と。

その後、マリエンの会議室で昼食をとりながら、臨海部の大規模事業の現状などの報告を佐野議員からしてもらいました。

昼食後、首都高速湾岸線を通り、浮島ジャンクションから高速川崎縦貫道路へ出て(この日も1メートル1億円もの経費がかかった縦貫道路はほとんど車の通行はありませんでした)、殿町国際戦略拠点「キングスカイフロント」の視察へ。

ナノ医療イノベーションセンターを訪問しました。副センター長がスライドを使って丁寧に説明してくださいました。施設内も見学させていただきました。

ナノ医療イノベーションセンターのビジョンは「京浜健康コンビナートの中核として、市民の誇りとなり、夢をかなえる医療技術を次々と発信する世界で最もイノベーティブな(新しい価値を生活にかえる)拠点をめざす」といいます。

そのなかで、研究が行われようとしているのが、「体内病院」です。体内を24時間巡回し、病気の予兆を見つけて治療を行い、体外に情報を直ちに知らせるという夢のスマートナノマシンの開発というものです。

その開発に向けて、世界最先端のナノ医療研究機関や企業が集結し、産学官の壁を超えた融合研究を進めているとの説明がありました。川崎市はその受け皿として、産業振興財団に責任を負わせたのです。

内容的には、人類にとって役に立つかもしれませんが、自治体が財政的支援をつぎ込むことが果たして妥当なのか。国の補助金によって高価な機器が導入されましたが、この維持管理費用はどうなっていくのか、さらなる自治体の財政支援が求められてくるのではないでしょうか。

この事業による経済波及効果にしても、雇用創出にしても、不透明な部分があまりのも多いのです。

この建物の多摩川の対岸は羽田空港です。羽田空港の国際化が進み、オリンピックも開催されるなかで、今後ちょうどこの建物の上空を羽田から飛び立った飛行機が通過していくことが説明されました。ものすごい騒音が危惧されます。

見学の後、バスに乗り込み、羽田連絡道路の建設予定地を視察しました。すでに3キロ河口側では、総事業費1,280億円、市費負担分220億円もかける浮島と羽田を結ぶ国道357号線・多摩川トンネルの工事が着手されようとしています。

羽田連絡道路は首都圏最大規模の貴重な干潟を壊す環境破壊の事業であり、総工費は400億円です。市内には更新時期を迎える市民が利用している橋が600か所もあります。

その更新費用だけでも620億円です。これは」予防保全型の修繕を行い、300億円に圧縮したとしています。羽田連絡道路1本で、市内の全部の橋を修繕することができるのです。どちらが市民にとって大切でしょうか。

その後、バスを移動させ、水江町から臨港道路東扇島水江町線の工事現場を視察し、市役所へ戻りました。市役所前の歩道にある自転車駐輪場に自転車を止め、この視察に参加した市民が戻って清算をしたら300円の駐輪料金をかかったそうです。

臨海部の研究事業や二重投資になる橋の整備には、多額の税金を投入し、その一方で市民の生活に必要なものには、市民から高い利用料金を徴収する、やっぱりお金の使い方が間違っていると参加者は憤慨していました。