活動レポート

障害者支援施設「桜の風」を見学しました

2013年6月7日

6月7日、この4月から開所した井田リハビリセンター内の障害者支援施設「桜の風」を見学しました。

130607 リビングルーム 身体障害、知的障害、精神障害など障害を問わない支援を行うことと、通過型施設として、地域生活への移行をめざす支援を行う施設です。
施設入所、生活介護、宿泊型自立支援、自立訓練(生活訓練・機能訓練)、短期入所などの支援をおこなっています。

中山施設長が、施設の概要説明と施設内を案内してくださいました。
施設入所支援では主に知的・身体・発達障害などの方の定員は50名ですが、現在入所は38名、このあと、同敷地内にある児童入所施設・しいの木学園の過齢児(18歳以上)の受け入れが行なわれます。精神障害のある方の施設入所は定員20名ですが、現在は2名の方が入所されていました。

ほとんどが経験1年未満の職員ということですが、まだ利用定員が少ないため、トラブルもなくみんな元気で働いているということでした。

130607 体験型宿泊の部屋開所して2ヶ月余、施設を飛び出し、王禅寺の家まで帰ろうとした人、コンビニエンス・ストアで飲み物をがぶ飲みしていた人などいたそうですが、この施設はいつでも外に出られます。窓からも出られます。職員が捜し歩いたら、王禅寺までとても歩いて帰れないと、途中で発見された人もいたそうです。
施設長は、「いつ出ていってもいいんだよ。でも、玄関から出ていってね」と。

また、いままでずっと施設での生活でバスの乗り方も知らない、これでは社会的な生活はできないと、バスの乗り方を教えているそうです。そしたら、バスに乗って自宅まで帰ろうとしたものの、夜中だったのでバスは通っていなかったと帰ってきた人もいたとか。

かなり障害の重い人でも、地域で生活することに挑戦する、ゆくゆくはだれでも地域で生活し、そのバックアップをこの「桜の風」が担う、これが目標です、とはなしていました。

短期入所は22名分と市内でいちばん大きな施設です。高度障害者も受け入れていますが、プライベートな部分をきちんとつくり、施設整備もいままでの経験を活かした作りにして、いままでトラブルはないそうです。

体験型宿泊支援も川崎市単独事業として行なっています。これは、精神病院に入院中の方が平均2泊3日で宿泊しながら社会生活になれるように訓練、これを半年くらいくりかえすそうです。

施設内を見せてもらいました。全室個室、9室で1つのユニットになっていて、それぞれにリビングがあり、食事をしたり、洗濯、浴室、トイレが設置されています。食事は自分でつくることもできます。

お昼は給食、1階の調理室で調理されたものが、温冷配膳車で運ばれます。この日の昼食献立は「グラタン、ミネストローネスープ、揚げパン、サラダ、オレンジ」でした。おいしそうでしたよ。

施設長は、まだ、冷房も使っていないのに、電気代は月100万円を超すそうです。これから暑い夏、これだけでも頭がいたいと言っていました。
また、職員の勤続年数があがってくれば、障害者総合支援法の報酬だけではやりくりがたいへんで、これは介護保険と同様ですね、と。職員が生活できる給与も保障しないと障害者も支えることはできません。

全国初めての3障害がひとつになった支援施設ですが、滑り出しは順調の様子でした。しかし、運営をしていくうえではいろいろな課題ももっとみえてくることでしょう。また、見学に伺いたいと思います。