1月で90歳になる義母ですが、最近めっきり物忘れがひどくなり、私たち夫婦も60歳を超えて子どもたちもそれぞれ巣立っていき、我が家も高齢者世帯が他人ごとではなくなりつつあります。
義母は、同じことを何回も繰り返すことは日常茶飯時になりました。自分が出かけたい行事の予定など何回も聞くものですから、紙に書いて持たせました。その紙もどこに置いたか忘れることもあり、毎食事後飲む薬箱に大きく書いて入れることにしました。毎回それを見て日にちを確認しているようですが。
ずっと長いこと我が家の台所を切り盛りしてくれていたのですから、いつも感謝していますが、台所仕事もたいへんになってきました。それでもどんなことがあっても息子(私の夫)の晩酌のつまみは欠かさず用意しています。親とはほんとうにありがたいものです。
夜、夫が「私がいつも夜飲んでいるお茶がない」(玄米入りの緑茶です)と言いだしました。実は前の晩、義母がこのお茶が入った紙容器に湿気ないように気を配ったのかもしれませんが、輪ゴムをかけていたのを見ました。
その後、どこかにしまったらしいのですが、義母に聞いても「私は知らないわよ。そんなものいじったことがない」「だって、おばあちゃん、昨夜、輪ゴムかけていたでしょ」と、私。「いや、知らないわよ」と、記憶に残っていないらしいのです。
それ以上いっても仕方ない、その後、あちこち探して冷蔵庫からでてきました。夫に言うとただ笑っていました。
その数日後、こんどは夫が「昨日買ってきたコーヒー豆知らない?」と朝いいだしました。義母は「知らないわよ。私、コーヒー豆なんか見たこともない」と予防線を張ります。
また物探しです。あちこちの戸棚開けて、「ありました!」… 流しの上の棚の中にありました。これはぜったい、夫が入れてわすれたのです。
夫に話すと「そのうち、うちも、みんなでしょっちゅう物探しするようになるかもね」と、また笑っていました。
さて、さて、そんな義母の90歳のささやかなお祝いをすることにしました。






