議会活動報告

予算審査特別委員会での質疑 (4)学校図書館有効活用事業と図書館の整備について

2019年3月7日

4. 学校図書館有効活用事業と図書館の整備について

(市古) 学校の図書室を一般開放していますとして、土曜・日曜日のお昼前後に市内10校で開放しているようですが、例えば中原区で開放している井田小学校、下河原小学校では、それぞれ開放日時が違いますが、取り組んでの評価を伺います。図書購入費は年間いくらでしょうか、伺います。

(教育次長) 学校図書館有効活用事業は、市立学校の図書室を学校教育活動に支障ない範囲で地域住民に広く開放し、読書活動の振興を図ることを目的にするもので、図書館活動のボランティア活動に関心のある地域の方々で構成された運営組織に管理・運営を委託し、現在、市内10校で実施しているところです。

開館日時については、土曜日または日曜日に1日4時間程度の開館を原則としながら、各校の実情に応じて個別に設定しており、図書の選書や貸し出し業務、広報活動などについても、学校や地域の状況を考慮しながら取り組んでいるところです。

実施校の昨年度の年間来館者数は、合計約7,100人、年間貸出数は、合計14,000冊となっており、より身近な図書館サービスに対応した地域の情報拠点であると考えています。なお、本事業における今年度の図書購入費については、1校あたり年額約85,000円です。

(市古) 学校図書館有効活用についての趣旨や取り組みの状況はある程度わかりました。

1ヵ月平均で年間延べ700人程度が利用されている。図書購入費については1校あたり月7,000円ほどですから、健康、美容、料理レシピ本、マンガ本などが中心のようです。貸し出されるのは、購入した本の範囲ということです。

居場所としてのスペースの役割は評価できますが、やはり本来の図書館とは違うと思います。

川崎の人口は152万人になるとしています。この大都市で図書館は各区1館計7館、図書館分館が5館、閲覧所1ヵ所だけです。人口26万人になろうとしている中原区には、武蔵小杉には分館もなく、中原図書館1館だけです。

交通の利便性もよいということもありますが、いつ行っても満員で、混雑しており、閲覧室に座る余地はなく、図書を使いながら学習しようとしてもほとんどその願いはかなわない、というのが現実です。

地区によっては、まちの書店も姿を消しています。
多摩川を超えた東京都大田区では、16館の図書館があり、人口44,000人に1館の割合で整備されています。

おおよそ3キロ間隔で図書館が設置されており、休刊日も水曜・木曜と時間差があり、ゆったりとした閲覧室で区民が利用しやすい工夫があれています。「読書のまち」を標ぼうしている川崎市ですが、図書館の整備について、どう考えているのか、伺います。

(教育次長) 本市においては、現在、新たな図書館分館等の整備をする計画はありませんが、各区地区館や分館等を中心とした図書館サービスのほか、自動車分校による市内巡回、図書館施設以外への返却ポストの設置、また、県立川崎図書館や大学図書館との相互連携などの取り組みを進めているところです。

さらには、ICTの活用による図書館ホームページの充実や図書資料のデジタルアーカイブ化など、様々な手法によるサービスの向上に努めているところでして、引き続き、市内のあらゆる地域においても、充実した図書館サービスを提供していきたいと考えています。

(市古) 再度伺います。先日NHKの番組で、健康寿命と図書館の関係が報道され、図書館の数が全国で一番多い山梨県は、健康寿命も全国で一番高いというものでした。

調査をすすめると、図書館に通うという行為、その場所で本を閲覧するということを含めて健康寿命の延伸に寄与しているということでした。

川崎では健康寿命をいかに伸ばすかが大きな課題になっています。もちろん様々な取り組みが必要であることは間違いありません。しかし、図書館の多さは健康寿命の延伸に効果があるということからみても、高齢化も進む川崎で図書館を増設する意義は大いにあるのではないですか、伺います。

(教育次長) 本市における将来的な高齢化の進行を見据え、図書館においても社会状況の変化に応じた取組みが求められているものと認識しています。

これまでも、区役所との連携による健康増進事業の実施や関連図書資料の紹介、認知症対策の取り組みの一つとした関連情報提供コーナーの設置などを進めているところです。

今後も、市民のみなさまの多様な読書活動に対応していくとともに、関係局等とともに連携を図りながら、市民ニーズに対応して図書館サービスの充実に努めてまいりたいいと存じます。

(市古) 図書館という建物はなくても、図書館サービスはできると色々披露していただきましたが、やはり建物があって手にとれる図書がある、専門職がいる、閲覧・学習室があるなど図書館、サービスだけでは代行できません。

子ども図書館も整備している都市はたくさんあります。図書館の整備はその都市の文化のバロメーターを表すのではないかと思います。

さらに最近では健康寿命まで伸ばす効果があるとは、市民館図書館分館構想は今考えても必要不可欠なものでした。人口26万人を有しようとしている中原区の玉川地区への図書館分館の必要性を痛感します。

今回私が質問させていただいた課題は、改選後の我が議員団が問題意識をさらに高めて、取り組んでいってくれると思います。

私の市会議員としての質問はこれをもちまして終了いたします。32年もの間、市民のみなさま、市長をはじめ理事者の方々、議会局のみなさま、議員のみなさま、ほんとうにお世話になりました。