活動レポート

コンパクトシティ・武蔵小杉周辺再開発から考える報告会を開催しました

2018年11月8日

11月8日、埼玉大学名誉教授・岩見良太郎先生に共産党川崎市議団が調査研究の委託をしてあった「武蔵小杉駅周辺の再開発――コンパクトシティを考察」の中間報告会を開催しました。

181108-研究報告を述べる石見先生武蔵小杉だけではなく、市内ですすめられている駅周辺の再開発に関係する方々などを含めて、会場いっぱいの参加者でした。

福田市長は、武蔵小杉駅周辺再開発で「歩いて行けるコンパクトシティ」を目指すとしていますが、コンパクトシティに二つの源流があることがまず話されました。

岩見先生は、要旨次のように報告されました。
一つのコンパクトシティは、都市計画規制緩和一辺倒、まちの環境破壊、保育園・学校等の不足、交通混雑、乏しい公園・広場、コミュニティなき超高層街など病理的超高密度開発であり、公共施設再編と一体的に推進する「選択と集中」で、周辺を切り捨てていくアベノミクスがめざすコンパクトシティであること。

もう一つのコンパクトシティは、効率的市場整備・行政の効率化で、すべて中心のエリアに向かわせるのではなく、既存の場から出発しその再編強化でまちづくりをすすめ、生活基盤施設はできるだけ身近な地域で用意できないものは広域で整備というまちづくりではないかということです。

181108-報告会の様子これから確実に少子高齢化時代を迎えます、そのことを見通した場合、これからの住宅は超高層ではなく、低層化にし、公園を配置して、まさに歩いて通えるところに生活基盤施設を配置していく、こんなまちづくりを進めていこう、と。

地域コミュニティをつくるためにも住宅の低層化が必要など、すでにその方向でまちの再生がすすめられているイギリスなど外国の例をだしながら報告されました。

最後に、特定の開発業者が主導権を握ったり、地域のそれぞれの部分部分が地域全体との整合性ないまま乱開発されることを防ぐために、地元の地方公共団体は、開発全体計画が策定される際の適正な計画策定プロセスの保持に責任を負うべきである。

全体計画では、新規の開発、人口の流入、土地再開発などが許容される前に、これらの諸原則に基づいた詳細な計画が策定されていなければならない、と結びました。