議会活動報告

議会運営委員会で新潟市議会、長岡市議会を視察してきました

2018年10月19日

10月18~19日、川崎市議会運営委員会で、新潟市と長岡市の議会運営、議会改革、政策条例制定への取り組みなどを視察してきました。

新潟市議会では、3時間の聞き取りや議場の見学などがありましたが、議会事務局調査法制課課長が丁寧に説明してくださいました。

新潟市の人口は810,157人、議員の条例定数は51人、議員所属会派は7会派あります。日本共産党の議員はこの時点で6名でしたが、20日の補欠選挙で当選し、現在7名です。

議会の役職について、正副議長の選出は本会議での選挙でおこなっているとのことですが、選挙では所信表明会を実施しているそうです。議会運営委員会については、委員は各会派交渉権を有する会派(会派構成員3人以上)の構成員数を4で除し、端数を四捨五入して得た数を割り当てています。

交渉会派については、新潟市でも紆余曲折あったようです。平成27年は4人以上が会派として認められていたが、平成28年度末に一つの会派が分裂して、交渉会派を3人以上で認めてほしいとの要請があり、その後3人以上が交渉会派として今に至っています。

常任委員会以外の特別委員会については、必要に応じて設置していて4つあるそうです。だいたい約2年で集約していると聞きました。

常任委員会では、請願・陳情の審査にあたっては、提出者が意見陳述でき、一人おおむね5分程度の陳述ができます。そのうえ、提出者に対して、審査する委員は質問ができるそうで、この制限時間はないということでした。

決算審査特別委員会では、常任委員会単位での各分科会の審査は4日間行われますが、各委員の質疑での時間制限はまったくなく、じっくりと審査がおこなわれると聞きました。

また、請願と陳情の取扱いの差異については、基本的に紹介議員に関する部分以外なく、いずれも委員会付託の上、委員会において審査・採決したのち、本会議で委員長報告を経て採決をしています。

さらに新潟市では、委員提出条例として新潟市手話言語条例が検討されているとのことでした。川崎市議会の先進例を見習っているのです、と話されましたが、なかなか進んだ新潟市議会だと思いました。

翌日は長岡市に移動し、視察です。長岡市の人口は272,016人で、議員数は現員34名です。

長岡市の市役所は、長岡駅からデッキでつながれ、シティ・ホールプラザ・アオーレ長岡にあります。ちなみに設計は隈研吾さんで、前の市長の学生時代の友人という縁で設計を頼んだと聞きました。「アオーレ」とは、長岡地域の方言で「会いましょう」を意味するのだそうです。

議場は斬新で、1階にあり、形状は、全体が見渡せる「円形すり鉢状」で、天井は長岡花火をイメージさせる天井です。傍聴席は車いす用も2席あり、親子傍聴席には防音処理を施し、乳幼児・児童同伴で傍聴できます。

議会の役職については、正副議長の選出は事前の各会派代表者会議で一本化の調整ができた場合は指名推薦によっている。議選監査委員の選出は、これも各会派代表者会議において調整のうえ、選出しているとしています。会派の人数については、特段決めていないとのこと。

長岡市議会における政策条例制定に係る取り組みについては、「食育基本条例」「日本酒で乾杯を推進する条例」「恒久平和の日条例」「スポーツ推進条例」が全会一致で制定されました。

「日本酒で乾杯を推進する条例」については、長岡市は酒蔵の数が17で全国2位、日本酒は長岡市の伝統文化であり、長岡の酒で地域を盛り上げようという機運の高まりが条例制定の効果とみたそうです。制定後、「越後長岡酒の陣」の来場者が13,000人と2倍に増えたということです。

「恒久平和の日条例」では、昭和20年8月1日の長岡空襲から70年目の節目に当たり、同日を風化させないために、施策の実施の要望が空襲体験者から議員に寄せられたことが発端になりました。

今年の8月1日は長岡花火大会の前日で、「長岡まつり前夜祭」だった名称が「平和祭」に変更され、「恒久平和の日」の意識の浸透が図られたそうです。

その後、川崎に戻りました。