議会活動報告

「性的マイノリティを取り巻く環境と先進的な取り組み」の講演を聴きました

2018年5月28日

5月28日、川崎市議会議員研修会で、世田谷区議会議員の上川あやさんをお招きして、「性的マイノリティを取り巻く環境と先進的な取り組み」の講演が行われました。

180528-議員研修会の模様子どものころから男の子であることに違和感をもっていたそうです。それでも27歳まで「男性サラリーマン」、その後自分らしい性を模索して、シンガポールへ。30歳で「女性」として生きるようになったと話しました。

その後表参道のOLとして働き、そして世田谷区議会議員へ。立候補当時、性同一障がいの35歳男性――「女性」で立候補したい――世田谷選管性別空欄で事前審査、とマスコミで報道されました。

そして、世田谷区選管は立候補の受付を「戸籍上男性だが、女性として受理」をしたのでした。当選の2カ月半後、性別変更を可能とする特例法が成立し、実生活と戸籍上の性別が10年かけて一致したのです。

180528 上川あや氏の講演上川さんは、そのような自己紹介をしたあと、「性の多様性と社会環境の概要」を説明しました。

同性愛と性同一障害は何が違うの?
1.身体の性、
2.心の性(性自認)、
3.惹かれる性(性的指向)、
同性愛は「性的指向」の問題、性同一障害は「性自認」の問題。

非典型的な性を生きる人にとっての、取り巻く社会と「自分」
○ 何も教えない学校、家庭、そして社会、 ○ 社会に根強い差別感情、「自分を受け入れることも困難に、 ○ 生き方のロールモデルは見えない…当人の閉塞感は深刻。

性同一障害の4人に1人が不登校を体験。自殺について思い悩んだ体験は68%。自殺をもっとも思い悩んだ時期は中学生のとき。小学生の時分、すでに1割が自殺を考えた。

性の規範は、時代と国で変化する――国が変わればオープンな同性愛者が一国のトップにも。セルビア現首相はレスビアン、アイルランドの現首相はゲイ、 ルクセンブルグ首相は同性婚。

G7で、同姓カップルを認めないのは日本だけ。国連人権理事会の審査でも是正勧告を受けている。

そして最後には世田谷区での取り組みを紹介しました。
不要な性別欄が削除されました。
性的マイノリティ等の相談窓口、精神科医、保健師、教育相談専門員が対応している。
学校での教育実践も始まった。制服の選択が自由に。

2015年11月~LGBT同姓カップルを公認。世田谷区は要綱で。
性的マイノリティへの不愉快な言動、不利な扱いはセクハラ。区の基本指針でも明示的に禁止。
世田谷区職員の互助会、同性婚に祝い金、同姓パートナーに弔慰金

同姓カップルも区営住宅への入居可能へ
次々と、民間サービスがひろがる――死亡保険金の受取。携帯電話の「家族割」、
働く環境の改善など。
性別を問わないトイレ整備の推進。

2018年3月に、LGBT・外国人に特化した差別禁止条例が制定されました。

上川さんは、講演にあたって、この日の前日もほとんど睡眠をとらずに資料を作成してくださいました。

私自身わかっているようで、わからないことがたくさんだった、ということがたくさんありました。川崎でも、行政として取り組むべき課題が山積具体的です。